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めっきの基本Part4 電気めっきとは

コラム2021.03.30

 

電気めっきとは、めっきしたい金属イオンを含む水溶液(めっき液)の中で、部品を陰極、めっきしたい金属を陽極として、電流によって金属イオンを部品に析出させる技術のことです。
文章では少々ややこしいので、具体例を挙げてご説明したいと思います。

例えば、真鍮でできた製品に、ニッケルめっきをする場合。

用意するものは、以下の通りです。
①ニッケルイオンを含む水溶液(めっき液)
②ニッケル板
③真鍮の製品
④電気を流すための機械(整流器)

まず、めっき液の中にニッケル板を入れ、陽極とします。
次に、めっき液の中に真鍮の製品を入れ、陰極とします。
最後に、整流器を使って電気を流します。
すると、めっき液中のニッケルイオンが、電子と結びついて、ニッケル金属となって真鍮に析出します。
これが、ニッケルめっきの基礎的なプロセスです。

実際のめっき処理では、めっき液の濃度、温度、めっき時間、電流の強度など、様々な条件を厳しく管理することが必要となります。
さらに、もっと重要なのは、めっきする製品(この場合では真鍮)の表面を、めっき処理に適した状態にしておくことです。これは「前処理」と呼ばれるプロセスで、具体的には製品の汚れや油をきれいに落とすことを指します。
「前処理」の重要性については、また別の機会にご説明できたらと思います。

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